REITのタイプ「特化型」「複合型」「総合型」
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REITは主に「特化型REIT」「複合型REIT」「総合型REIT」の3つのタイプに分類できます。
ここでは、この3つのタイプについて、それぞれの特徴を解説していきます。
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特化型REITの特徴
特化型REITとは、オフィスビルや住宅、商業施設、物流施設、ホテル、ヘルスケア施設など様々な用途の不動産のうち、1種類に絞って集中投資するタイプのREITのことです。
例えば、オフィスビル特化型ならオフィスビルのみを保有。住宅特化型なら住宅だけ、ホテル特化型ならホテルだけ、といったかたちです。
そのため、複数用途の不動産に投資する場合に比べて分散投資効果が低くなり、運用成績が景気動向や各分野の業界動向に左右されやすい性質があります。
例えば、オフィスビルやホテルなどは景気の影響を受けやすい用途の不動産です。
景気が良くなれば投資口価格が上昇する可能性が高くなりますが、逆に景気が悪くなれば空室リスクが高まり、投資口価格も下落する可能性が高くなります。
複合型REITの特徴
複合型REITとは、「オフィスビルと住居」というったように2種類の用途の不動産を組み合わせて投資するタイプのREITのことです。
景気動向の影響を受けやすいオフィスビルと景気の影響を受けにくい住居を組み合わせることで、収益の安定化を図ることができるわけです。
ただ、現状では2種類の用途に分散投資した複合型REITは少なく、分散投資をするREITのほとんどが次に説明する「総合型REIT」というタイプになります。
総合型REITの特徴
総合型REITとは、3種類以上の用途の不動産に分散投資するタイプのREITのことです。
現在上場しているJ-REITの中で複数用途の不動産に投資している銘柄の多くが、この「総合型REIT」になります。
言うまでもなく、2種類の用途に投資する複合型REITよりも総合型REITの方が分散投資効果が高くなります。
例えば「オフィス」「住宅」「商業施設」「物流施設」「ホテル」の5用途に分散投資している総合型REITを買えば、1銘柄で幅広い分野の不動産に投資することができます。
投資資金が少ない個人投資家であっても、分散投資効果の恩恵を受けることが可能です。